第69回日本医真菌学会総会・学術集会

会長挨拶

第69回日本医真菌学会総会・学術集会開催にあたって

 このたび、第69回日本医真菌学会総会・学術集会大会長を拝命いたしました高知大学医学部臨床感染症学講座の山岸由佳と申します。第69回という伝統ある学会主催の機会を頂きましたことに深く感謝申し上げます。また大変身の引き締まる思いでございます。
 開催地の歴史を紐解きますと、中四国地域で開催されましたのは第21回(昭和52年)螺良英郎先生(徳島県)が開催されて以降で、今回の高知県での開催は実に48年ぶりとなります。新たな歴史の1頁に添えられるよう謹んでお引き受けさせて頂く所存でございます。
 第69回の学会テーマは「新たな潮流 真菌症をPerspectiveに考える」といたしました。真菌は人類よりはるか前より生息し、そしてヒトと真菌は共生していますが一旦疾病を発症すると致命的あるいは難治な厄介な感染症でもあります。これまでも本学会には、基礎研究者、臨床としては皮膚科、感染症科を含む内科系、外科系の診療科、獣医師など多くの領域の先生方がご参加されて参りました。また、本学会では基礎と臨床の叡智を結集して感染症診療の礎となる多くのガイドラインや指針、提案をしてまいりましたが新たなエビデンスを盛り込んだガイドラインの発刊あるいは準備も進められております。このような潮流の中で、本学術集会が真菌症について視点をかえたり広い視野でみてみたりしながら今後の真菌症学の展望を考える機会になればと祈念して掲げました。
 教室員が少ない講座ですが、開催まで精一杯準備してまいりますので、どうぞ高知の地に足をお運び頂きたいと思っております。皆様と高知の地でお会いできることを楽しみにしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
第69回日本医真菌学会総会・学術集会
会 長 山岸 由佳
(高知大学医学部 臨床感染症学講座 教授)

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